第27回甲府チャペルコンサート
2011年5月29日(日)18:00開演

東日本大震災、被災地の復興を願って
チャリティーコンサートといたします。

愛宕町教会では、教会を地域に開放し文化の発信基地にしたいという願いを込めて、礼拝堂を会場に、1985年から「甲府チャペルコンサート」を開催して参りました。今年は27回目の演奏会となります。
 毎回楽しみにして来てくださる方々も多く、演奏家と聴衆との間に距離を置かないアットホームで、しかも質の高いコンサートとしてご好評をいただいております。

演奏は「アンサンブルコルディエ(旧東京ゾリステン)」の皆さんです。

「アンサンブル・コルディエ」は、東京ゾリステンの演奏活動を引き継いだメンバーが2006年を節目に新たにスタートした合奏団で、東京芸大奏楽堂と東京文化会館小ホールでの定期演奏会を中心に活動、室内楽の演奏では国内外で高く評価されております。

今年は、オルガン/大塚直哉氏、チェロ/羽川真介氏をお迎えします。

今年のコンサートは、去る3月11日に発生した東日本大震災の被災地の一日も早い復興を願ってチャリティーコンサートとし、チケット売上の一部を(財)山日YBS厚生文化事業団を通じて被災地支援の義援金といたします。


 プログラムは、「祈り」と題しての構成です(下記ちらしをご覧ください)。

◎チケット前売/3,500円(全席自由)
 ◎お問い合わせは、愛宕町教会(TEL055-253-3150)または
          アンサンブルコルディエ事務局(TEL03-3851-7150)まで

台風と低気圧の影響で、大雨の降る中、90名もの方々がコンサートのためにお集りくださいました。

今年は、チェロ(羽川真介氏)とオルガン(大塚直哉氏)による演奏。

礼拝堂はチェロとオルガンの柔らかく美しい響きに包まれて、心鎮まるひとときでした。

バッハの有名なオルガン曲「トッカータとフーガ」「プレリュードとフーガ」を、チェロとオルガンのために編曲した演目は、本邦初演!
バッハは3という数字をキーワードにして「プレリュードとフーガ」では父・子・聖霊なる三位一体の神を現しているとのこと。礼拝堂において、また格別な思いをもって聞くことができました。

最後に、チェロとオルガンの伴奏をいただいて、一同で讃美歌312番「いつくしみ深き」を歌いました。

演奏会後、アンサンブルコルディエの演奏者たちから、コンサートの収益は「全額をチャリティーとしたい」との申し出がありました。

感謝をもって、半額を当初予定の山梨厚生事業文化団に、またもう半額を日本基督教団の東日本大震災救援プロジェクトへ献金することと致しました。

特に、日本基督教団への献金については、教会を通して地域社会の復興のために用いるプロジェクト、特に被災地の子どもたちが勉学を続けられるための奨学金のために用いたいとの説明がなされました。

まだ雨の降る中、教会で用意した茶話会にも大勢残ってくださり、演奏者、また今演奏会で使ったポジティフオルガンの制作者マチュー・ガルニエ氏を交えての和やかなひとときも持たれました。